自然電力とアラムポート、インドネシアの工場・店舗における 4.2MWの屋根置き太陽光発電所を導入開始 ~再エネの直接供給により工場・店舗のCO2排出削減に寄与~

2021.06.11[プレスリリース]

自然電力株式会社(福岡県福岡市)とアラムポート株式会社(東京都千代田区)は、この度、インドネシアにおいて工場・店舗合計13か所、合計4.2MWの屋根置き太陽光発電所導入を受注し、2021年4月より着工いたしましたのでお知らせいたします。

自然電力とアラムポートは、太陽光発電設備の販売事業とその建設事業を行っているATWグループと共同で現地法人「PT ATW Alam Hijau」を設立し、その運営を通じてインドネシアにおける太陽光発電事業を展開しています。本事業では、「PT ATW Alam Hijau」がインドネシア国内にある工場・店舗合計13か所において、合計4.2MWの屋根置き太陽光発電所を設置し、その運用を行います。

上記13か所の施設には、(1)東南アジア最大製薬グループ Kalbe Farma Groupの1社である「PT Bintang Toedjoe」製薬工場2か所、(2)インドネシア国内におけるトヨタ車地域総代理店「PT Agung Automall」の自動車ディーラー店舗9か所、および(3)日本・欧州を製品中心に輸出を行っている「PT Sumber Graha Sejahtera」(ブランド名:Sampoerna Kayoe)木材加工工場2か所が含まれます。発電した電気は各施設に直接供給され、自家消費にて利用いたします。

各企業は初期投資を負担せずに価格競争力のあるクリーンな再生可能エネルギーを利用でき、電気代の平均コストを削減します。また、インドネシアの発電方法の主流が石炭火力を中心とした火力発電であることから、消費電力の一部を再生可能エネルギー由来に切り替えることを通じて事業活動における温室効果ガス(GHG)の効果的な削減に貢献します。全体の年間発電量は6,151MWh、年間GHG削減量は3,772t-CO2を見込んでいます。

なお、本事業はアラムポートが代表事業者、自然電力等が共同事業者となり、環境省の公募事業「令和2年度『二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業』[1]」の採択を受けており、二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism: JCM)を活用しています。本プロジェクトは、インドネシア政府と日本政府の協力の下で実施されています。

自然電力は「青い地球を未来につなぐ」ことを自らのPURPOSE(存在意義)として掲げ、より多くの人々が地球上で幸せに暮らし続けるために、世界中で自然エネルギー発電所をつくり安全で持続可能な電気が使われる暮らしを広げていくことを目指しています。今後も地域における分散型電源の普及と、高品質かつ地域に根差した自然エネルギー発電所の開発・建設・運営・保守を通じて、“自然エネルギー100%の世界”の実現を加速させてまいります。

アラムポートは、インドネシアの豊かな自然を生かした再生可能エネルギーに着目し、人々の暮らし、産業の発展に貢献する事業を現地企業、日本企業とのパートナーシップを通じて開発、推進、実現してまいります。

 

■事業概要

太陽光発電設備 定格出力

4.2MWp (13か所合計)

導入施設および所在地

(1)「PT Bintang Toedjoe」製薬工場2か所(ジャカルタ、チカラン)
(2)「PT Agung Automall」自動車ディーラー店舗9か所(バタム島、バリ島)
(3)「PT Sumber Graha Sejahtera」(ブランド名:Sampoerna Kayoe)木材加工工場2か所(ジャワ島・東ジャワ)

着工日

2021年4月より順次

運転開始予定日

2021年7月~10月

[1] 優れた脱炭素技術等を活用し、途上国等における温室効果ガス排出量を削減する事業を実施し、測定・報告・検証(MRV)を行う事業。途上国等における温室効果ガスの削減とともに、JCMを通じて我が国及びパートナー国の温室効果ガスの排出削減目標の達成に資することを目的とする。優れた脱炭素技術等の初期投資費用の2分の1を上限として補助を行う。

 

【建設サイトの様子】

 

【参考】

  • 令和2年度「二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業」の採択案件の決定について(環境省):
    https://www.env.go.jp/press/108890.html
  • 二国間クレジット制度について(環境省):
    https://www.carbon-markets.go.jp/jcm/
  • インドネシアにおける電源別発電量(IEA)※1990-2019年のデータを参照https://www.iea.org/countries/indonesia

 

【ATWグループについて】
2017年10月に設立されたATWグループは、太陽エネルギーソリューションに特化し急成長を遂げている企業であり、インドネシアにて合計20MWpのポートフォリオを有しています。「Energy independence for everyone with the power from the sun(全ての人へ太陽の力で自給できるエネルギーを)」という未来を目指し、太陽光発電機器の販売(PT ATW Sejahtera社)、エンジニアリング&建設サービスおよび研究開発(PT ATW Solar社)、ゼロ投資太陽光設備レンタルサービス(PT ATW Alam Hijau社)といった統合型太陽光ソリューションを提供しています。
・WEBサイト:https://www.atw-solar.id/

【アラムポート株式会社について】
2015年3月設立。アラムポートは、インドネシアを中心に東南アジアにおいて現地ニーズに寄り添った再生可能エネルギー事業推進のため、事業開発・投資、コンサル・アドバイザリー事業を行っている。太陽光、水力、バイオマス等、現地資源に合わせた幅広い自然エネルギー発電事業に携わっている。自然電力は、アラムポートに20%出資している。
・本社:東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館6階 GOODOFFICE有楽町
・代表取締役:小谷文人
・WEBサイト:https://alamport.net/

【自然電力株式会社について】
2011 年 6 月設立。「青い地球を未来につなぐ」を掲げ、日本全国でグループとして約 1 ギガワット(2019 年 12月末時点)の自然エネルギー発電事業に携わっている。太陽光・風力・小水力等の自然エネルギー発電所の設置・運営に必要な、開発・EPC(設計・調達・建設)・O&M(運営・保守)・アセットマネジメント・電力小売事業等、すべてのサービスを手掛けている。2018年よりブラジル・インドネシアにて太陽光発電所を着工し、アジア・南米域を起点に世界各国でプロジェクトを進めている。
・本社:福岡県福岡市中央区荒戸1-1-6 福岡大濠ビル3F/6F
・代表取締役:磯野謙、川戸健司、長谷川雅也
・URL:http://www.shizenenergy.net/