自然電力と台湾Swancor Renewable Energy、 洋上風力発電事業における共同開発に合意

2021.12.08[プレスリリース]

自然電力株式会社(本社:福岡県福岡市、以下「自然電力」)とSwancor Renewable Energy Co.,Ltd.(スワンコール・リニューアブル・エナジー、本社:台湾台北市、以下「Swancor Renewable Energy」)は、この度、合弁会社を通じ、九州域内で幅広く洋上風力発電所を共同で開発することで合意しました。日本の海域と類似した台湾での経験を持つSwancor Renewable Energyの技術力と、地域の実情に根差した再エネ導入を進めてきた自然電力の開発力を駆使し、九州域内での洋上風力の一層の推進を目指していく方針です。

写真:Swancor Renewable Energy EPCIディレクター クルト・デルペッシュ、自然電力株式会社代表取締役 長谷川雅也

自然エネルギーの導入を進めていくという日本政府の目標と、「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律」(「再エネ海域利用法」)の可決を受けて、日本の洋上風力市場はその機運を高めています。日本政府は、2018年に、2030年までに自然エネルギー発電の割合を22~24%に、2021年には、もう一段の施策強化等取り組むことで36~38%にまで高めるとの目標を掲げ、その一環として、10GWの風力発電導入(洋上・陸上含む)を目指す計画を発表しています。

Swancor Renewable Energyは、台湾の再生可能エネルギー業界をリードする電力事業者で、特に洋上風力分野におけるパイオニア的存在です。2012年に台湾で最初の洋上風力プロジェクトの開発を開始し、建設や操業・保守を含め、これまで累計約5,000MWの案件開発に携わっています。また、2019年に運開したFormosa 1案件は、現在台湾で操業する唯一の洋上風力発電になります。洋上風力の本場である欧州の海域と異なり、日本の海域は地質的難易度が高く、台風の影響なども考慮する必要があります。台湾海域はこの点で類似性が高く、同社が長年に渡り築いてきた知見を日本の洋上風力市場に展開することが期待されます。

自然電力は日本において約1GWの自然エネルギー発電所開発実績を有しており、そのポートフォリオは太陽光から陸上・洋上風力、水力、バイオマスへと拡大してきました。洋上風力分野では、2016年のゾーニング事業参画を皮切りに、千葉県沖での洋上風力発電開発に携わるなど、早期より国内導入に向けた取り組みを行ってまいりました。地域の実情に根差した再エネ導入を進めてきた自然電力の開発力を駆使し、今般同社が本社を置く重点地域である九州にて、洋上風力の一層の推進を目指していく方針です。

Swancor Renewable EnergyCEOであるルーカス・リン氏は、「再生可能エネルギーの開発企業である当社は、気候変動や地球温暖化が私たちの生活にどのような影響を与えているかを注視しており、企業使命の一環として、台湾のエネルギー転換と持続可能な環境の促進に努めてきました。今回の自然電力との提携を大変嬉しく思っています。日本の洋上風力発電の開発に参加することは、海外市場を開拓し、国際的なパートナーと協力して再生可能エネルギーを共同で推進するという我々の理想を実現するための機会だけでなく、日本と台湾の多様な二国間交流と協力を拡大するための重要な一歩となります」と述べています。

自然電力代表取締役の長谷川雅也は、「『青い地球を未来につなぐ』という自然電力の存在意義を、私たちは事業目的そのものと位置付けています。この目的を果たしていくために、私たちは国内にとどまらず、大きな志をもって、自然エネルギーの拡大を加速させていくという考えに共感していただける世界の仲間と、未来を共につくっていきたいと考えています。台湾沖の開発経験を有するSwancor Renewable Energyとの今回の提携は、九州沖での開発を進めるにあたっての強力な推進力となることを確信しており、日本国内における洋上風力発電の導入を一層加速させていきます」と述べています

 

【Swancor Renewable Energyについて】
Swancor Renewable Energy(SRE)は、2012年に初めて洋上風力発電所の開発に携わり、2016年に台湾初の洋上風力発電所のフェーズ1の実証風車2基の設置を独自に計画・完成させ、その後、国際チームと協力してフェーズ2の建設工事を完成させました。同風力発電所は2019年の完成と同時に商業運転を開始し、現在台湾で唯一の洋上風力発電所となっています。フォルモサ1に続き、SREはフォルモサ2の計画・建設にも参加しており、同社が参加する2つ目の大型洋上風力発電プロジェクトとなっています。

SREは、台北市の中心部に本社を構えています。SREのビジョンは、アジア太平洋地域における再生可能エネルギーのリーディングブランドになることであり、再生可能エネルギーの開発、建設、資産管理、O&Mサービスなど、専門的で信頼性の高いサービスをお客様に提供することを目指しています。

【自然電力株式会社について】
2011年6月設立。「青い地球を未来につなぐ。」を掲げ、日本全国でグループとして約1ギガワットの再生可能エネルギー発電事業に携わっている。大規模再生可能エネルギー発電所の設置・運営のための開発・EPC(設計・調達・建設)・O&M(運営・保守)・アセットマネジメント事業に加え、中・小規模発電所によるPPA事業、電力小売り事業といった脱炭素ソリューションの提供を行っている。海外事業にも注力しており、2018年より東南アジア・ブラジルを中心に開発事業・IPP事業を展開している。

  • 本社:福岡県福岡市中央区荒戸1丁目1番6 福岡大濠ビル3F/6F
  • 代表取締役:磯野謙、川戸健司、長谷川雅也
  • URLhttp://www.shizenenergy.net

<本件に関するお問い合わせ先>
自然電力株式会社 広報(担当:佐藤)
e-mail:se-comm@shizenenergy.net