Hokto Malaysia Sdn. Bhd.と730kWpのコーポレートPPAを締結

- 自然電力がマレーシアに拠点を持つ日本企業と締結する初めてのPPA -

2023.03.15[プレスリリース]

自然電力株式会社(以下、自然電力)とそのグループ会社であるShizen Malaysia Sdn Bhd.(以下、Shizen Malaysia)は、日本におけるキノコ生産の大手であるホクト株式会社の現地法人Hokto Malaysia Sdn. Bhd.(以下、Hokto Malaysia)と、約730kWp(DC)容量の屋根置き太陽光発電設備を利用した、オンサイトPPAモデル(※1)による長期電力供給契約(以下、PPA)を締結しました。本プロジェクトは、自然電力がマレーシアに拠点を持つ日本企業とPPAを締結する初めてのプロジェクトとなります。

本プロジェクトでは、日本におけるキノコ生産の大手であるホクト株式会社の子会社Hokto Malaysia のヌグリ・スンビラン州バンダーエンステックに位置する工場敷地に、総面積3,309㎡の産業用・工業用屋根置き太陽光発電所を設置します。同工場でクリーンで競争力のある再生可能エネルギーを使用することで電力コスト削減を実現しつつ、20年間の契約期間中に11,938トンのCO₂を削減する見込みです。

また、本プロジェクトでは、ネットエネルギーメータリング制度(※2)を活用し、工場で消費する電力を差し引いた余剰電力はマレーシアの電力会社Tenaga Nasional Berhadに向けて売電を行います。

Hokto Malaysia Sdn. Bhd.の代表である前西和雄は、「親会社であります日本ホクト株式会社が2020年11月に発表した中期経営計画の中で、私たちの目指す『未来を笑顔に』を実現するために、SDGs『4つの取り組みテーマ』とそれぞれの重点活動を定めました。その中の一つであります『環境にやさしい』の確立を目指した取り組みの一環として、地球環境の保全に向け気候変動、環境汚染をビジネス上のリスクと捉えたCo²排出量の削減に取り組んでまいりました。今回の太陽光パネル設置による再生可能エネルギーの活用がマレーシアの地において地球環境保全に貢献できることをうれしく思います。」

自然電力のコーポレートPPA事業開発マネージャーである清水明美は、「ホクト様の脱炭素に貢献できることを大変喜ばしく思います。自然電力としてのこれまでの再生可能エネルギー業界でのノウハウを生かして、マレーシア国内でのさらなる脱炭素に貢献していきたいと思います。」

自然マレーシアは、マレーシアにおいて、既に現地企業とオンサイトPPAモデルに基づく複数の長期電力供給契約を締結しており、現在発電設備の建設を進めております。

自然電力は「青い地球を未来につなぐ」ため、地域と共生する再エネ電源の開発にEMS・蓄電池等のデジタル技術を組み合わせることで、脱炭素化やエネルギーレジリエンス強化など様々なニーズに柔軟に対応し、一日も早い自然エネルギー100%の世界の実現を、パートナーの皆さまと共に目指します。

■事業概要

太陽光発電設備
定格出力
DC: 730 kWp
AC: 600 kW
導入施設および所在地Hokto Malaysia Sdn. Bhd.
ヌグリ・スンビラン州バンダーエンステック
着工月2023年2月
運転開始予定月2023年4月

■PPA締結式写真

【注釈】
※1 PPA (Power Purchase Agreement):電力購入契約のことを指し、一般的には発電事業者(PPA事業者ともいう)が発電設備の導入・所有・管理を自己の負担で行い、その発電設備で発電された電力を需要家へ長期的に提供・販売する契約スキーム。オンサイトPPAは需要家の設備の屋根や隣接地などの発電設備からの電力の直接の提供・販売であり、オフサイトPPAは、遠隔地の発電設備から電力系統を通じての需要家の設備への電力の提供・販売を意味します。

※2 「ネットメータリング(net-metering)」は分散型発電設備の所有者に対する電力料金の算定手法のことです。消費者は、送配電網から購入した電力の消費量から、自身が所有する太陽光発電システムの発電量を差し引くことができます。またマレーシアでは、発電量が消費量を上回った場合、余剰電力を国営電力会社のテナガ・ナショナル社(TNB)に売電します。同国では2016年に導入され、政府が再生可能エネルギーの導入を促しています。

【Hokto Malaysia Sdn. Bhd.について】
きのこの生産・販売会社として2012年11月設立。ネグリセンビラン州エンステック工業団地内に工場を持ち、ぶなしめじ、白ブナシメジ(ブナピー)を生産しています。生産したきのこはマレーシアのみならずASEANの周辺各国へ輸出販売も行っています。東南アジア、特にマレーシアでは主に食生活の乱れからくる生活習慣病が深刻化しています。きのこは健康に良い食材として知られており、当社グループ会社の理念であります『おいしくて健康なきのこ文化を』をモットーに食を通して健康生活をお届けすることを使命とし、現在普及活動に努めています。
 ・URL:https://www.hokto-kinoko.com.my/

【自然電力株式会社について】
2011 年 6 月設立。「青い地球を未来につなぐ」を掲げ、太陽光・風力・小水力・バイオマスによる再生可能エネルギー発電所の開発・資金調達・アセットマネジメントを手掛けています。2016年より海外事業にも注力しており、東南アジア・ブラジルを中心に開発・発電事業を展開しています。また、2019年からはエネルギーテック事業に参入し、自社開発のEMS(エネルギー管理システム)により、マイクログリットやVPPの構築やEVのスマート充放電サービス等を提供しています。これまでグループとして国内外で 1 ギガワット以上の再生可能エネルギー発電事業に携わっています。

 ・本社:福岡県福岡市中央区荒戸1丁目1番6号 福岡大濠ビル3F/6F
 ・代表取締役:磯野謙、川戸健司、長谷川雅也
 ・URL:http://www.shizenenergy.net

【Shizen Malaysia Sdn Bhd.について】
Shizen Malaysia Sdn Bhdは、東南アジアの本部として自然電力株式会社の100%出資により、2019年8月に設立されました。自然電力の東南アジア事業を戦略的にサポートする役割を果たしています。現地の需要と成長が急速に高まるなか、地上・浮体太陽光発電所などの再生可能エネルギーで200MWp以上のプロジェクトを進めています。
 
 ・URL: https://www.shizeninternational.com/