Shizen ConnectのIoT端末がJC-STAR「★1」の適合ラベルを取得

- ERABセキュリティガイドライン Ver 3.0に準拠 -

2025.05.27[プレスリリース]

 VPP(*1)プラットフォーム開発を手掛ける株式会社Shizen Connectは、自社のIoT端末「Shizen Box」および「Shizen Box 2」(以下、総称して「Shizen Box」シリーズ)が、「独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)」の定めるIoT製品向け「セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度(JC-STAR)」(*2)の基準「★1(レベル1)」に適合し、ラベルを取得したことをお知らせいたします。これにより「Shizen Box」シリーズは、2025年5月22日改定の「エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネスに関するサイバーセキュリティガイドライン Ver3.0(以下、ERABセキュリティガイドライン)」(*3)に準拠した製品となりました。

 JC-STARとは、一定のセキュリティ要件を満たしたIoT製品に適合ラベルを付与する制度であり、インターネットとの通信が行える幅広いIoT製品を対象として、共通的な物差しで製品のセキュリティ機能を評価・可視化することを目的としています。求められるセキュリティ水準に応じて★1から★4までの適合基準が定められ、そのうち最も基本的なセキュリティ要件にあたるのが★1です。JC-STAR★1の申請受付は2025年3月下旬から開始され、2025年5月21日に初回のラベル取得企業が公表されました(*4)。

 ERABセキュリティガイドラインは、蓄電池や太陽光発電などの分散型エネルギーリソースの導入拡大に伴い注目の高まるアグリゲーションビジネスの分野で、参画する各事業者が取り組むべきサイバーセキュリティ対策をまとめたガイドラインです。今回の改定において、リソースアグリゲーターが制御対象としてIoT機器を新規導入する場合、JC-STAR★1以上を満たす製品を選択することが必須要件に加わりました。

 Shizen Connectは、自社で開発・運用するエネルギー管理システム「Shizen Connect」(以下、「Shizen Connect」)を通じて、VPPを実現するために「ベンダーフリー」で幅広い機器に対応し、また「マルチパーパス」で網羅的な制御を提供しています。2023年度には、株式会社富士経済が実施したDR・VPPプラットフォーム市場の調査において、DR・VPPプラットフォームの法人契約数ベースの市場シェアNo.1を獲得しました(*5)。

 「Shizen Box」シリーズは、「Shizen Connect」を利用するために、制御対象機器をインターネットに接続させる役割を果たすIoT端末であり、制御対象機器に接続して通信を担います。「Shizen Box」シリーズには、系統用蓄電池・産業用蓄電池・その他の高圧設備の監視・制御に用いる「Shizen Box」と、蓄電池・エコキュート・EV充電器/V2H機器等のDRready(*6)に用いる「Shizen Box 2」の2種類の製品があり(図1)、その両方でJC-STAR★1の適合ラベルを取得しました(図2、図3)。

 経済産業省の「令和6年度補正 再生可能エネルギー導入拡大・分散型エネルギーリソース導入支援等事業費補助金」(*7)及び東京都の「【家庭用】アグリゲーションビジネス実装事業」(*8)では、蓄電池等のアグリゲーターに対しERABセキュリティガイドラインへの準拠が求められており、JC-STAR★1に適合した「Shizen Box」シリーズを活用することで、要件を満たすことが可能になります。

 Shizen Connectは今年度、既に経済産業省の「令和6年度補正 再生可能エネルギー導入拡大・分散型エネルギーリソース導入支援等事業費補助金」のアグリゲーター登録を完了しており(*9)、また東京都の「【家庭用】アグリゲーションビジネス実装事業」をはじめとして、今後も同様の各種補助金に対応していく予定です。

 Shizen Connectは今後も分散型電源の普及促進を通じて、脱炭素化社会の実現に向けた貢献を続けてまいります。

 

図1 「Shizen Box」シリーズの概要

図2 「Shizen Box」のJC-STAR★1 適合ラベル
https://jc-star.ipa.go.jp/conformance/CNF_01961e45-7a3e-7081-8143-ec44ed8c209e.html

図3 「Shizen Box 2」のJC-STAR★1 適合ラベル
https://jc-star.ipa.go.jp/conformance/CNF_01962291-6202-70b4-a49a-6f848c6a3486.html

 

■「Shizen Box」シリーズの接続確認済み機器一覧
https://se-digital.net/240501₋shizen-box_device-list.pdf

*1 Virtual Power Plant(仮想発電所):分散型電源(発電設備、蓄電池、EVなど)や需要設備を遠隔で統合・制御することで、あたかもひとつの発電所のように機能させること
*2 独立行政法人 情報処理推進機構:セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度(JC-STAR)
https://www.ipa.go.jp/security/jc-star/index.html
*3 経済産業省 ウェブサイト(2025年5月22日公表)
https://www.meti.go.jp/press/2025/05/20250522001/20250522001.html
*4 IPA、JC-STAR 適合ラベル取得製品リスト
https://www.ipa.go.jp/security/jc-star/list/jc-star-product-list/index.html
*5 Shizen ConnectがDR・VPPプラットフォームの市場シェアNo.1を獲得
https://www.shizenenergy.net/2025/03/11/ranked_1st_drvpp_market_2023/
*6 DRready:家庭など需要家側のエネルギー機器を、通信ネットワークを介した遠隔操作によるデマンドレスポンス(DR)に対応させること
*7 SII、令和6年度補正再生可能エネルギー導入拡大・分散型エネルギーリソース導入支援等事業費補助金(DRリソース導入のための家庭用蓄電システム導入支援事業)ウェブサイト
https://dr-battery.sii.or.jp/r6h/
*8 クールネット東京、【家庭用】アグリゲーションビジネス実装事業 ウェブサイト
https://www.tokyo-co2down.jp/subsidy/aggre_home
*9 Shizen Connect、令和7年度の補助金への対応状況(2025年5月7日 お知らせ配信)
https://www.se-digital.net/shizen-connect-reiwa7-subsidystatus/

【エネルギー管理システム「Shizen Connect」について:https://www.se-digital.net/
「Shizen Connect」は蓄電池・EV・エコキュートなどのエネルギー機器をIoT/AI技術で制御し、その制御価値の電力市場取引などを行うエネルギー管理システムです。ピークカットによる電気代削減やマイクログリッドの構築、そして各種電力市場向け制御によるVPP(仮想発電所)の構築などを実現します。家庭用蓄電池のVPPプラットフォームとして東京ガスや東京電力エナジーパートナー、東北電力、北陸電力などに採用され、系統用蓄電池の制御では大阪ガスや東急不動産、西鉄グループなどに採用されています。「Shizen Connect」は、DR・VPPプラットフォームの法人契約数ベースの市場シェアNo.1を獲得しています(富士経済調べ、2023年度)。

【株式会社Shizen Connect 会社概要】https://se-digital.net
会社名  :株式会社Shizen Connect
本社所在地:東京都中央区日本橋本町2丁目4番7号
設立   :2023年10月2日
株主構成 :自然電力株式会社100%
大阪ガス㈱、㈱JERA、四国電力㈱、新日本空調㈱、㈱ソラコム、ダイキン工業㈱、東急不動産㈱、東京ガス㈱、西日本鉄道㈱、北陸電力㈱、北海道電力㈱及び事業会社1社(社名非公表)の計12社と新株予約権付転換社債による資本業務提携契約を締結
代表者  :代表取締役CEO 松村宗和
事業内容 :VPPプラットフォーム事業、エネルギー管理サービス事業、IoT機器販売事業など