自然電力と香川県三豊市、コミュニティバス路線でEVバス実証運行を開始

- 四国のコミュニティバス路線で初のEVバス導入 -

2024.03.06[プレスリリース]

 香川県三豊市(以下、三豊市)と自然電力株式会社(以下、自然電力)は、2024年3月6日より三豊市内のコミュニティバス路線でEVバスの実証運行を開始しましたのでお知らせいたします。また同日、実証運行開始に先立ち、三豊市役所にて実証運行開始式を実施しました。
 なお、今回の三豊市コミュニティバス路線へのEVバス導入は、四国エリアのコミュニティバス路線で初のEVバス導入(*1)となります。


写真:三豊市役所で実施した実証運行開始式

実証運行の背景と概要
 三豊市と自然電力は2023年6月、EVバスを用いた「三豊市コミュニティバスの電動化による脱炭素化事業に関する基本合意書」を締結(*2)し、地域交通の脱炭素化に向けて実証実験の準備を進めてまいりました。また両者は2023年11月、脱炭素社会の実現に向けてグリーントランスフォーメーション(GX)の普及促進や環境負荷の低減を図り、持続可能な未来を築くことを目的とした「脱炭素社会の実現に向けた連携に関する協定」を締結(*3)し、今回の実証運行はその取り組みの一環として行うものです。
 今回の実証運行では、2024年3月6日から約1か月間、三豊市コミュニティバス高瀬仁尾線にEVバス車両1台を導入し、同路線において従来のサービスレベルを維持できることを確認しながら、実路線での走行結果のデータ収集を行います。その後、走行データや運用実績をもとに、他路線への拡大、再エネ活用・蓄電池導入の検討など、三豊市におけるGXの可能性を検討します。

公共交通バス路線の電動化に向けたサブスクリプションサービス確立に向けて
 日本国内の運輸部門は、エネルギー部門、産業部門に次ぐ年間CO₂排出量のボリュームがあり、自然電力では脱炭素社会の実現に向け、公共交通バスや商用車の電動化を通じた、環境配慮型交通への転換を支援しています。2024年1月には、マルチブランドの商用EVの提案からEV運用オペレーションの一連のソリューションをワンストップで提供する、商用車電動化スタートアップ eMotion Fleet 株式会社(以下、eMotion Fleet)への出資(*4)を通じて、eMotion Fleetが有するEV導入の豊富な経験に基づくノウハウと知見を活用し、交通・輸送インフラを始め産業界での「電動モビリティ × 再生可能エネルギー」を掛け合わせた独自のEV導入支援サービスの展開を目指しています。

 自然電力では、今回の実証運行から得られる知見を元に、将来的な公共交通バス路線の電動化に向けた、大規模バス路線運行事業者のEV転換にも応えられるエネルギーマネジメントシステム、AIによるフリートマネジメント(運行計画最適化)システムおよびEVバス設備リース等を一括で提供する、包括的なサブスクリプションパッケージサービス事業のビジネスモデル確立を進めてまいります。

実証運行概要

実証運行路線

三豊市コミュニティバス 高瀬仁尾線

(大浜ー三豊市役所を4往復 / 日)

導入車両

メーカー:株式会社EVモーターズ・ジャパン

車種  :EVコミュニティバス(F8 series4-Mini Bus)6.99m 

乗車人数:29人(座席17、立席11、運転席1)

実証期間

2024年3月6日より1か月程度

*1 実証運行開始時点での公開情報に基づく当社調べ
*2 香川県三豊市と自然電力、EVバスを用いた「三豊市コミュニティバスの電動化による脱炭素化事業に関する基本合意書」を締結(2023年12月1日付プレスリリース)https://www.shizenenergy.net/2023/12/01/mitoyo_evbus_experiment/
*3 香川県三豊市と脱炭素社会の実現に向けた連携協定を締結(2023年11月30日プレスリリース)https://www.shizenenergy.net/2023/11/30/mitoyo_agreement_decarbonization/
*4 自然電力、新興スタートアップeMotion Fleetへ出資(2024年1月9日付プレスリリース)https://www.shizenenergy.net/2024/01/09/shizen_invest_emotion_fleet/

【自然電力株式会社について】
2011 年 6 月設立。「青い地球を未来につなぐ」を掲げ、太陽光・風力・小水力・バイオマスによる再生可能エネルギー発電所の開発・資金調達・アセットマネジメントを手掛ける。2016年より海外事業にも注力しており、東南アジア・ブラジルを中心に開発・発電事業を展開している。また、2019年からはエネルギーテック事業に参入し、自社開発のEMS(エネルギー管理システム)により、マイクログリットやVPPの構築やEVのスマート充放電サービス等を提供する。これまでグループとして国内外で 1 ギガワット以上の再生可能エネルギー発電事業に携わっている
 ・本社:福岡県福岡市中央区荒戸1丁目1番6号 福岡大濠ビル3F/6F
 ・代表取締役:磯野謙、川戸健司、長谷川雅也
 ・URL:http://www.shizenenergy.net