浮体式洋上風力発電事業に関するIdeol社との協力について

2019.06.27[プレスリリース]

自然電力株式会社(本社:福岡県福岡市/代表取締役:磯野謙、川戸健司、長谷川雅也、以下「自然電力」)は、浮体式洋上風力発電業界のリーディングカンパニーである Ideol SA(イデオル、本社:フランス/CEO:Paul de la Guérivière、以下「Ideol社」)と、日本での浮体式洋上風力発電事業の共同検討を実施するための協力に合意しましたので、お知らせいたします。

本協定は、フランス経済相Bruno Le Maireが東京での調印式に出席し、本日、Ideol社CEO de la Guérivière氏と自然電力の代表取締役 長谷川雅也によって調印されました。

 本協定締結により、両社の保有する知見と経営資源を最大限に活用することで、今後国内での導入が有望視される浮体式洋上風力発電の普及につなげてまいります。
 自然電力は、2011年の創業以来、国内で約800MWの開発実績を有しており、事業ポートフォリオは太陽光発電から風力・小水力発電へと拡大しつつあります。また、Ideol社は、九州を含む気象海象条件の異なる2つのエリアで2つの浮体式洋上風力発電プロジェクトを通して経験を得ている唯一のエンジニアリング会社です。
この度の協力合意により、日仏で実績を有するスタートアップ企業の2社が、九州での浮体式洋上風力発電事業の実施について共同で検討を行ってまいります。また、将来的には協力エリアを日本全国に広げていくことも視野に入れております。

自然電力の創業者であり洋上風力発電事業の責任者である長谷川雅也は、「海に囲まれている日本において、広大な海上の自然エネルギーを有効活用できる状況が実現すれば、日本の自然エネルギーの導入ポテンシャルを大きく広げることを意味します。自然エネルギー100%の世界の実現を目指す弊社にとって、浮体式洋上風力発電に取り組むことは非常に価値のある挑戦です。Ideol社はすでにこの分野を世界的にリードする企業であり、Ideol社と私たち自然電力の協業が日本での自然エネルギーのさらなる普及を加速することを確信しています。」と述べています。

Ideol社 CEOのPaul de la Guérivière 氏は「フランス地中海で開発中のプレコマーシャル風力発電所とともに、2つの本格的な実証機がフランスと日本で稼働しており、IdeolとIdeolの特許技術である「Damping Pool®」は、コスト競争力があり、浮体式洋上風力産業の急速な発展の最前線にいます。私たちの戦略的市場におけるさらなる協力に非常に興奮しています。これは私たちの技術が商業規模レベルで最高の可能性を持っていると認識されていることを真に裏付けています」と述べています。


調印式の様子
(左から)長谷川雅也、Paul de la Guérivière氏

【Ideol社について】
フランスのLa Ciotat(ラ・シオタ)を拠点とするIdeol(イデオル)は、技術的・経済的に実現可能な浮体式洋上風力発電向け浮体基礎の開発を目的とし、2010年に設立されました。イノベーションや起業家に贈られる数々の賞を受賞しており、設立当初から国際的な投資家や一般投資家の支持を受け、最も有望なクリーンテック企業のひとつとして認知・成長を続けています。
世界的に評価の高い特許技術である「Damping Pool®」(ダンピングプール)によって、Ideolの浮体は搭載する風車のサイズやタイプを選びません。さらに水深や海底地質などの条件を気にすることなく、最良の風力資源を秘めた場所でのプロジェクト開発を可能にします。また、設立以来の最優先事項として、ローカル・コンテンツ(地元調達)活用の最大化とともに、設計、施工、設置、保守、そして撤去までの一連のプロセスの最適化を目指しています。
Ideol は、オフショアの石油・ガス、そして再生可能エネルギー業界等から集まった、60 名以上のエンジニアの専門性を統合・横断したチームを有しています。その経験とノウハウを活用し、フランスと日本で行なわれた2つの浮体式風力発電プロジェクトに参加しました。さらに、フランス地中海初の浮体式洋上風力発電所(Eolmed project)をはじめ、世界中いくつもの浮体式洋上風力発電プロジェクトに関わっており、昨今急成長を遂げている浮体式洋上風力発電市場において、Ideolはリーダーとしての地位を確立しています。

【自然電力株式会社について】
2011 年 6 月設立。「エネルギーから世界を変える」を掲げ、日本全国でグループとして約 1 ギガワット(2019 年 2月末時点)の自然エネルギー発電事業に携わっている。太陽光・風力・小水力等の自然エネルギー発電所の設置・運営に必要な、開発・EPC(設計・調達・建設)・O&M(運営・保守)・アセットマネジメント・電力小売事業等、すべてのサービスを手掛けている。2018年よりブラジル・インドネシアにて太陽光発電所を着工し、アジア・南米域を起点に世界各国でプロジェクトを進めている。

  • 本社:福岡県福岡市中央区荒戸1-1-6 福岡大濠ビル3F/6F
  • 代表取締役:磯野謙、川戸健司、長谷川雅也
  • 代表電話番号:092-753-9834
  • URL:http://www.shizenenergy.net/
  • 事業内容:太陽光・風力・小水力等の自然エネルギー発電所の発電事業(IPP)、事業開発・資金調達、アセットマネジメント、個人・法人向け電力小売事業等