太陽光発電でスキー場のロープトー(簡易リフト)を動かすプロジェクトに協賛
3月30日・31日に湯殿山スキー場(山形県)で開催されたイベントにて太陽光発電設備を設営・提供
自然電力グループは、スノーボードマガジン「DIGGIN‘ MAGAZINE」主催の実験プロジェクト「FUTURE LAB.」に協賛し、ロープトーを動かすための太陽光発電設備の提供および設置作業を行いました。2日間ともに天候に恵まれ、計23枚の太陽光パネルで約10kWを発電し、2日間で合計約8時間、ロープトーを太陽光で稼働させることができました※1。
実施概要
シーズン最終営業日となる3月30日(土)と31日(日)に湯殿山スキー場(山形県鶴岡市)で開催された、あらゆる世代・レベルのスノーボーダーが楽しめる地形イベント「DRRREAM SESSION」とコラボレーションして、太陽光で動くロープトーを設置しました。
各地から集まったスノーボーダーの皆さんは「太陽が雲に隠れるとスピードが落ちたり止まったりするので、返って自然の力を感じられる」と、空を見上げ太陽と雲の動きを確認しながら、ロープトーを使って山を登り、2日間のために特別に作られたコースを楽しんでいました。
【日 時】2024年3月30日(土)、31日(日)
【場 所】湯殿山スキー場特設コース(山形県鶴岡市田麦俣六十里山104-1)
▶湯殿山スキー場公式instagram(当日の動画がご覧いただけます)
設置仕様
- ロープトー距離:約100m
- パネル枚数 :23枚
- 出力 :合計9,300W(300Wx13枚+545Wx10枚)
- 稼働時間 :2日間で計約8時間※2
- 耐重量 :約200kg(最大で一度に約12名)
※1: 曇天時はバッテリー発電に切り替え
※2: 1日目約4時間、2日目約4時間稼働
参考情報
FUTURE LAB.とは
スノーボードマガジン「DIGGIN’ MAGAZINE」が主催する「太陽光発電でロープトーを動かす」ことを目指す実験プロジェクトです。2022年3月の初開催以来、今回が3回目の開催となります。自然電力グループは、初回から継続して太陽光パネルの調達や発電設備の設置作業に協力しています。
ロープトーとは
ロープトーとは、雪面上を滑走して移動する専用の搬器に、掴まる・跨がる・あるいは背中や腰にあてがうといった形で、利用者が雪面を滑りながら登る簡易リフトです。
プロジェクト開始までの経緯
近年、降雪の減少や新型コロナウィルスの影響、施設の老朽化などにより、日本各地でスキー場の閉鎖が相次いでいます。中でもリフトの稼働にかかる電気代は、スキー場の経営を圧迫する要因のひとつです。スキー場の持続可能なあり方を考えた時、自然エネルギーの太陽光発電や蓄電池を活用することで、短期的にコスト削減効果が得られるだけでなく、長期的には地球環境へのダメージを減らし雪質のよいスキー場の維持につながるのではないか、と考えたことが、このプロジェクトを始めるきっかけとなりました。
協賛に至った背景
自然電力グループにはスキーやスノーボードを愛し、スキー場の存続を社会課題と捉えているクルーが多数在籍しており、コンセプトに強く共感したことから、2022年3月の第1回開催以来継続してこのプロジェクトに協賛しています。再生可能エネルギー発電事業者として、スキーヤーやスノーボーダーの方々に太陽光発電でリフトが動くことを体感いただき、それをきっかけとして地球温暖化に対する危機意識の醸成につなげたいと考えています。
自然電力株式会社について
2011 年 6 月設立。「青い地球を未来につなぐ」を掲げ、太陽光・風力・小水力・バイオマスによる再生可能エネルギー発電所の開発・資金調達・アセットマネジメントを手掛け、これまでグループとして国内外で 1 ギガワット以上の再生可能エネルギー発電事業に携わってきた。2016年より海外事業にも注力しており、東南アジア・ブラジルを中心に開発・発電事業を展開。また、2019年からはエネルギーテック事業に参入し、自社開発のEMS(エネルギー管理システム)により、マイクログリッドやVPPの構築、EVのスマート充放電サービス等を提供している。
・本社:福岡県福岡市中央区荒戸1丁目1番6号 福岡大濠ビル3F/6F
・代表取締役:磯野謙、川戸健司、長谷川雅也
・URL:https://www.shizenenergy.net